この5月から毎月、ホテルリステル猪苗代というところで、東日本大震災で被災された双葉町の町民の方々へコンサートをさせていただいてきました。

「外部からの応援ソングよりも、実際に被災された方の想いを曲にしたい」

そんな想いで始まった試みでしたが、9月末をもって皆様が仮設住宅などに移られることになり、私の活動も一区切りとなりました。

(形や頻度は変わりますが、今後も支援活動自体は続けていく予定です)

そんな中、現地の方々よりとても嬉しいお手紙をいただきましたので、この場を借りてご紹介したいと思います。

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 先生、長い間私たちを励ましてくださいまして本当にありがとうございました。

 私たちは、避難生活を続ける中で、新しい事実が明らかになるにつれ現実としてそれを受け入れることができず、ため息と無気力、その日暮らしの毎日でした。

 取り留めのない話をし、過去にこだわり、悲しい自分に涙しました。しかし、先生は、そんな私たちにも夢や希望のあることを引き出して下さいました。自分の知らない自分に会え、自分を見つめ、自分を励ましている自分がいたのです。それは、先生の温かい感性であり、言葉の豊かさだったように思います。正に善意に満ち溢れた翻訳家ですね。

 先生に創って頂いた歌を聴くたびに夢や希望を実現させるために「今できることをしよう」「今だからしなければならないことをしよう」と明るい気持ちになれます。音楽のすばらしさや言葉の奥ゆかしさを堪能しました。

 私たちはこれからそれぞれの土地でそれぞれの生活をしますが夢や希望を失わずに、前を向いて生きていきたいと思っています。

 先生のこれからのご活躍を心の底からお祈り致します。

 私たちも微力ではありますが、先生のファンとして応援しますし、作曲して頂いた曲を広めていきたいと思っています。日本全国の人々に聴いて頂きたいです。

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自分の価値や、自分が提供しているものの価値というのは、得てして自分じゃない他人の方が気づいているものだと思います。

このお手紙の中にあった「善意にあふれる翻訳」というフレーズは、まさに自分が提供していることの本質を言い表した言葉だと思いました。

自分の想いを押し付けるのではないから、「翻訳」に徹する。

でも、悲しい・辛い・いやだ・・・etc そんなネガティブな想いだけにフォーカスしても、誰も幸せにはなりません。

その人の中に確かに存在する前向きな心、夢、希望・・・etc そこに音楽を通して光をあてることこそが自分の使命なんだと改めて確認しました。

ソングレターアーティストいろいろな状況の方の想いを聴くことがあります。

そんな想いに触れたとき、自分が出来る最高のことは、「善意にあふれる翻訳」だと肝に銘じて、これからもソングレターアーティストの道を歩み続けていきたいと思います。

感謝を込めて…。