先週4月9日(土)、都内のある小中学校の卒業式にて
ソングレター『声を嗄らして』が合唱されるという話を
耳にし、スケジュールを調整してお邪魔してきました。

▼翔和学園さま
http://showa-gakuen.net/

※当然、通常であれば卒業式は3月に行われるのですが、
3月11日の東日本大震災の影響で延期となっての開催、
ということでした。

翔和学園さまの卒業式は非常にユニークで、
いわゆる「卒業証書授与式」というニュアンスの
証書の授与がメインという式典ではなく、

生徒さんたちが日々学んできたことをステージで
発表することに重きを置いたような卒業式でした。

お伺いする前に、

『自分の曲が合唱されるなんて、
きっと感動してしまうんだろうな・・』

と思いながら足を運んだのですが、実際は

「自分の曲」ということを抜きにしても
感動が伝わってくる、期待以上の発表でした。


発表が終わり、しばらく余韻に浸りながら、

「何がここまで感動的なんだろう?」

と、考えてみたんですね。

『声を嗄らして』という曲は、最近のポップス曲と
同様、それなりにキイの高い曲で、おそらく、
一般の子供たちが歌う場合、結構大変な曲です。

実際、翔和学園の皆さんも、とにかく懸命に
声を出しているような感じで、それこそ文字通り
「声を嗄らして」ただ歌っているようでした。

私は学生時代に合唱部に所属していましたので、
それを「合唱の技術」という観点で見れば、
いろいろと目につくところはあります。

でも、「伝わるか、伝わらないか」という観点で
見れば、「圧倒的に伝わる」ステージでした。

じゃあ、何が伝わったのかな、と考えてみると、
僕はやっぱり

「想いがそこにあったから」

なのだと思いました。

実は今回の曲は、DVDブック『夢力(ゆめぢから)』
を見た生徒さんが、自ら歌いたいというような形で
卒業式に選曲されたものだったそうなんです。

まずそれが、僕はスゴイと思いました。

だって、歌詞も結構、難しいと思うんです。

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何にでもなれる気がしてた
何にもなれない気もしてた
自分で決めるのが怖かった
このまま逃げていたかった

ホンキになるだなんて
カッコ悪いと思っていた 
本当はそんな自分が
何者でもなくて…

何度も声を嗄らして
自分に叫び続けた 
夢へと続く道から
その目を逸らさないよう

誰もが呆れるほど
大きな夢だっていい 
コトバにすれば必ず
未来を変えてゆくから

(『声を嗄らして』より)

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果たして、同じ内容を、小学生や中学生の頃の
自分が理解して歌えただろうかと思うと、
はなはだ疑問符です。

でも、彼らは彼らなりに、この曲の歌詞を受けとめて、
想いをもって歌ってくれたのだと思います。

発表が終わって、少し生徒さんとお話をしていた時、
一人の生徒さんが、こんな質問を僕にしてくれました。

「ねぇ、どうして安達さんは
口角がいつも上がっているの?」

ビックリしました。。

「笑顔で過ごす」なんて、大人でも忘れがちなことでは
ないでしょうか。

そんな中「笑顔で過ごす自分でありたい」と考えて、
「どうしたらそうなれるのか?」と真剣に尋ねる姿勢に
僕は頭が下がる思いがしました。

そんな風に、高い問題意識を持ちながら、
自分たちで「この曲を歌いたい!」と思って、
自分なりに歌詞の意味をいろいろと考えて、
そして、声を限りに一生懸命歌う。

・・・伝わらないわけがありません。

ステージを見るのは一瞬です。

でも、その裏には、ステージに立つまでのたくさんの
時間があり、その過ごし方こそが「人に伝わる」想い
へとつながるのだと、あらためて教えてもらいました。

「技術が伝わるのではなく、想いが伝わる」

あらためて確認した原点を大切にしながら、
これからもソングレターアーティストの道を
歩み続けていきます。

感謝を込めて…。